St.R @230


残りの魔物の数が40名になったり、不思議な石版をみたりと、その日はいつもより少し
だけ特別だった。
「じゃあ、ガッシュ、清麿。またね。」
ティオは夕飯をご馳走になったあと、恵の家へ帰るため玄関に向かった。
「待てよ、ティオ。暗いから駅まで送っていくよ」
そう言うが早いか、清麿はティオの横で靴を履きだした。ガッシュもついてこようとした
が、留守番してお母さんを守るよう言われると、任しておくのだと胸を張った。
「じゃ、行こうか。」
「うん。ばいばい、ガッシュ」


「とうとう40名になったんだな。これからは強い魔物とも戦わないといけない時が来る。
ガッシュもティオも気を引き締めないと」
「そうよね。でも大丈夫よ。ガッシュや恵や清麿が一緒なんだもの。…でもね…」
ティオの声質がやや落ちる。かすかに俯くその表情は怯えの色がはっきりと浮かんでいた。
「大丈夫か、ティオ。そこの公園で少し休もう」
清麿はティオをベンチに座らせると、ハンカチを水でぬらしてそれをティオに手渡した。
ありがとうと言いながらティオはハンカチを受け取ると、それを右頬に当てた。しばらく
その冷たさに心酔いしれる。


「どう? 落ちついた?」
「うん。ありがとう…。ねぇ、清麿は怖くないの?」
ティオの唐突な問いかけに清麿は口を開き掛けたが、それよりも先にティオが言葉を続け
る。
「戦いで傷つくのが怖いわけじゃないの。本が燃えて・・・みんなと別れなきゃいけなく
なるのが怖いの。そりゃあガッシュとは魔界で再会できるけど、恵とは? 清麿とは? も
うニ度と逢えなくなったら私、私っ…!」
ティオは恐ろしさに耐えかねたように清麿にしがみついた。小さな肩が小刻みに震えてい
る。清麿は小さな動物のように怯えるティオの頭をそっといとおしげに撫でた。
「清麿…」
ティオは涙で潤む瞳で清麿を見上げる。清麿はティオの頬を伝う涙を唇でなぞると、その
ままティオの唇と重ねた。その接吻は甘く、不思議とティオに安やぎをもたらした。やが
て唇を離すと清麿がティオの顔をなでながらそっと囁く。
「オレだってティオと別れたくないよ。でも・・・いつかは別れるときが来ると思う。そ
れがいつになるかは分からないけど、オレはそんな先のことより今を大切にしたい。ティ
オがこうしてオレの前にいる、この瞬間を」

清麿は再びティオに唇を重ねた。しかし今度はティオの舌に己の舌を絡ませる。ティオは
驚きに体を強張らせるが、清麿に強く抱きしめられて身動きが取れない。長く濃厚なキス
はティオの思考を低下させるには充分だった。熱い吐息を漏らすティオの服を清麿は手際
良く脱がせた。可愛いパンツにソックス、赤い靴だけといったあられもない姿を清麿はま
じまじと眺めた。ティオは全身を恥辱に染め、体をよじるが力が入らない。
「清麿、止めて…お願い…」
ティオの切なげな願いを清麿は一蹴する。
「かわいいよ、ティオ…」
清麿はティオに覆いかぶさると、左手でティオの胸をそっと撫でた。耳から首筋かけて清
麿の舌が這う。
「う…んん…あっ…」
清麿の愛撫に反応して不本意にもティオの口からかすかなため息が漏れる。清麿はしばら
くティオをもてあそぶかのように舌を這わせたり、息を吹きかけたりしていたが、唐突に
乳首を吸い出した。ちゅぷちゅぷと、時には歯を立てて乳首を愛撫する。
「あっ、痛っ…清…はぁはぁはぁ…、んん…!」
ティオは涙で顔をぐちゃぐちゃにしながら、清麿の愛撫にあらがうように手で清麿を押し
のけようと試みるが、まるで感覚を失ったように腕に力が入らなかった。しかし清麿はテ
ィオの抵抗をあざ笑うと、ティオの髪をつかんでベンチから地面へ引きずり降ろした。そ
してベンチにどっかりと腰を降ろし、スボンのファスナーに手をかける。壊れ物を扱うよ
うな手つきで太く脈打つそれを取り出すと、ティオは小さな悲鳴を上げた。すかざす清麿
はティオの頭に手を伸ばすと股間へと引き寄せた。

「んぐぅ!?」
「歯は立てるなよ。大事に扱え。そうすればあとでごほうびをやるからな」
喉の奥まで伸びたそれにティオはむせ返りそうになりながら、言われたとおり撫でたり吸
ったり舐めたりとなれない愛撫を繰り返した。
「う…出る…」
清麿がそう呟いたかと思うと、ティオの口の中に苦いものが広がった。耐えられなくなっ
てティオが口を離すと、白く濁った液体が顔に飛び跳ねる。
「初めてにしては上手いな、ティオ。じゃあごほうびだ」
ティオは再びベンチに寝かされると、清麿にパンツを強引にずり降ろされた。ピンク色を
したかわいいものが愛液で濡れて、一層輝いて見える。
「いや…見ないで。そこは……汚いところ…だから…」
「全然汚くない。ティオらしくてかわいいよ」
清麿はすじに沿ってゆっくり味わうように舌を這わせた。
「ひゃあ、ん…んん…。はふ…ん」
清麿の舌が何度もティオを愛撫する。
「あ…ああ…、私、どうしちゃった…の…?」
ティオはうわごとのように呟いた。押し寄せる火照りを必死に拒絶してもあとからあとか
ら愛液が溢れてくる。自分の意思とは無関係に…。
「そろそろいいかな…?」

清麿が再び、自分の太いものを取り出した。そして先端をティオの愛液まみれの部分に触
れさせるとゆっくりと挿入していく。
「い…いや〜〜〜!! 痛い痛い痛い痛い痛い痛い…うぐぅ!!」
ティオは体内にゆっくり侵入してくる異物にビクンッと体をのけぞらせた。全身がバラバ
ラになりそうな痛みに泣き叫ぶが清麿に口をふさがれてしまう。ティオは痛みに顔を歪め
ながら必死に清麿に抵抗する。
「さすがに…きついな」
清麿はそう言いながらも、なおもティオに侵入していく。溢れる愛液に赤いものが混じり、
ティオの太ももを伝った。奥まで到達すると清麿は突き上げるように腰を動かす。じゅぶ
るじゅぶると粘つくようないやらしい音と、声も出せずにうめき、踊るティオに清麿は恍
惚とした表情を浮かべた。何度も腰を動かしているうちに、ティオの瞳が焦点を失いなが
ら虚空をさまよいだした。それに気がついた清麿はやっとティオの口から手を離す。
「あうっ、うん、…んん、ああああ…」
痛みと快楽の狭間で、ティオは気を失いかけていた。清麿はティオの汗や涙で顔にへばり
ついた髪を丁寧に払うとにっこりと微笑んだ。
「ティオ、君のことが大好きだよ。…うっ…!」
次の瞬間、清麿はティオの中へ全てを押し出した。
「あぁぁぁああ…んんん!!!!」
喘ぎ声を発しながら身体を痙攣させ、ティオはひときわ大きく目を見開くと、そのまま意
識を失ってしまった。


翌日。
ティオが目覚めると、そこは恵の家だった。ちゃんとパジャマに着替えて自分のベッドで
眠っていたらしい。起きたばかりのせいか、頭の中に霧がかかったように思考がはっきり
としない。
「おはよう、ティオ。よく眠れた?」
恵が起きだしたティオに声をかける。朝食の準備中なのだ。
「おはよう、恵。私…風邪かな?頭はぼーっとするし、身体がだるいの」
「え!?風邪?もう、やっぱり〜。あのね、ティオったらいつのまにか清麿くん家で寝ちゃっ
たみたいで、清麿くんがここまでおぶって送ってくれたのよ」
「えっ!?」
ティオは清麿の名前を聞いたとたん、昨日の夜のことを思い出した。全身が燃えるように
熱くなり、…そして疼く。そんなティオの様子を風邪のせいだと勘違いした恵はティオを
ベッドへ促す。
「おかゆ作るからそれを食べたら薬飲んで今日は安静にしてなさい。何も考えずに眠るの
が一番よ」
「うん、分かった」
ティオは恵に素直に従った。恵はティオが安静にしていることを確認すると、一人学校へと向う。
先のことを不安がるより今を大切に…か…。ティオは清麿の言葉を思い出した。その言葉
を噛み締めながら、ティオは熱く濡れる自分の秘部へ指を伸ばしたのだった。




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