77@世歩歩 @277


― 巨大な木々が生い茂る森林地帯

ザザザッ! ザザザザザーーーッ!!
驚いた野鳥達のかん高い鳴き声と羽音が木霊する。
少し太った猫の様な魔物と日本人らしき青年が、物凄い勢いで木々の間を駆けていった。
「こ、ここまで来れば、ハァハァ…もう大丈夫モナよ」
「ハァハァ…つ、疲れたづら」
2人は肩でゼェゼェ息をしながら、お互いの背中にもたれ掛かると
ヨロヨロとその場に座り込んだ。
「…ふぅ、何とか逃げ切ったモナー。にしても、お腹すいたモナ…」
「はぁ〜〜、うまい棒食いてぇなぁ…」
昨日から何も食べてない2人の腹時計が同時に鳴った。 きっかり正午に

シェリーとブラゴは敵を追い詰めたものの、あっという間に逃げられた。
弱そうな敵だったが、逃げ足だけは最強とも言える速さだった。
「くっ、なんて逃げ足の早い…!!」
追い掛けるわよ! …と、言いかけた所でシェリーのお腹が鳴った。
「メシの時間か?」
「あ、…あなたね!、レディーになんてこと言うのよ!!。し、失礼ね!!」
シェリーは恥ずかしさの余り一気にまくしたてた。 が図星


「“腹が減っては戦はできぬ”、…たしか日本のコトワザだったわね」
ブラゴが食料を調達しに行った後、シェリーは黒い本を見つめながらつぶやいた。

大きな切り株に腰を掛け、ゆっくり目を閉じ、樹木の香気を吸い込む…
・・・・・・。 
シェリーはジャングルでの出来事を思い出していた。
…熱を下げるためだったとはいえ、あんな所であんな事をしてしまうなんて。
でも…
考えれば考える程、身体は熱を帯びたように火照っていく。
おもむろにシェリーはドレスの裾をたくしあげると、シルクの下着に手をあててみた。
「う…ん」
手をあてただけなのに、下腹部が熱く疼く。
人差し指と中指で、そっと下着の上から秘裂をなぞる。何度も何度も。
指の動きが早まるにつれて、下着が徐々に濡れていくのがわかった。
「ああ…んっ…んっ!」
シェリーは悶えながら切り株の上に身体を横たえ、愛液が大量に染み込んだ下着を脱ぐと
片方の手でボタンを外しゆっくりと胸を揉みしだいた。
円を描くように乳首をこねまわすとツンとすぐに硬くなり、シェリーの口から甘ったるい吐息がもれる。
「…んぁぁっ…んくぅ、はぁんっ…」
もう一方の手も休む事なく、濡れた秘裂を撫で回す。
白魚のような指が赤く剥けた肉芽に触れ、蜜壷に出入りする様は何とも卑猥だった。
・・・ちゅぷ ぬちゅ ぬぷちゃッ・・・ 
膣から次々と愛液が溢れ出し、そこから響いてくる水音が大きくなるにつれ
シェリーの呼吸が荒くなる。
「はぁッ…んぁっ! ああぁッ!」
熱くとろけた膣に指を深く入れ、一気に昇り詰めていく…が、
その瞬間、時が止まったかのようにシェリーの表情が凍り付いた。

…ブラゴ!!?

だが、急速に昇り詰めていく身体を押し止める事などできなかった。
「あぁ…ッ! いやぁ…ぁ!、みッ…視ないで…ブラ…ゴ」
シェリーは身体を何度も痙攣させると、ブラゴの目の前で果てた。
ブラゴは捕ってきた獲物をドサッと無造作に置くと、じっとシェリーを見据えたまま近付いていく。
ドクン ドクン ドクン・・・ 心臓の鼓動が早くなる。
「や、嫌っ、こっちへ…来ないでっ」
羞恥心でいっぱいになったシェリーが目に泪をため哀願する。が、
ブラゴはシェリーの手首を掴むと、いつもと変わらぬ口調で言い放った。
「フン…、ベルモンド家のお嬢様が真っ昼間からオナニーとはな。
レディーが聞いて呆れる」
「ち、違うの、これは…」
しかし後に続く言葉がみつからない。
掴まれた手の先から、ねとついたものがツ――.....っと糸を引き、こぼれ落ちていった。
「何が違う?」
そう言うとブラゴは、屹立したペニスをシェリーの眼前に突き付けた。
「欲しいんだろ? …これが」
ぎゅっと目蓋を閉じようとしたが、ソレから目をそらす事ができない。
…ほ、欲しくなんかないわよ!!
シェリーは頭の中で繰り返し唱えた。偽りの言葉を。
じゅわっ.....
口中に唾液が広がっていくと、シェリーは残っていた羞恥心の欠片と一緒に  
ゴクリとそれを飲み込んだ。
ブラゴのペニスに手をのばすと、シェリーは口一杯に頬張り
ゆっくり唇を上下に動かす。
「ん……、ぬぶっ…るちゅ、んっ…じゅるるっ…」
シェリーが頬をすぼめ、根元の方まで呑み込み舌を這わせると
ブラゴのペニスはさらに硬くなっていった。

…瞳を潤ませ自分のものを、愛しそうにしゃぶるシェリー
そんなシェリーを見ている内、沸々とブラゴの中で新たな欲望が沸き起こる。
このままシェリーの頭を掴み、自分のものを突き立て口腔内へ放出したいという衝動にかられたが、
何とかそれを鎮め、ブラゴは腰を引いた。
「あぁ…っ」
咥えていたペニスを抜き取られ、
まだもの欲しそうにしているシェリーの心を見透かすかのように、ブラゴが言い放つ。
「…フン、そんなにコレが欲しいのなら自分で挿入るんだな…」
その言葉に刺激されたのか、シェリーの膣が何かの生き物の口みたいに怪しくうねる。
シェリーは仰向けになったブラゴをまたぎ、愛液を滴らせた両脚を左右に広げると、
硬く膨張しきったものに秘裂を擦り付け、一気に腰を落とした。 
「あぁあぁぁっ…!!」
鋭い快感に耐え切れず、シェリーは挿入ただけで達してしまう。 
少しでも動こうものなら、どうにかなってしまいそうだった。 

しかしそんなシェリーの気持ちとは裏腹に、
「チッ…動くぞ」
ブラゴはシェリーのくびれた腰を両手でがっしり掴むと、思いっきり突き上げた。
からみつくような肉壁を、余す所なく蹂躙していく。
「あぁっやッ! は、激し…ぃッ!! ひぁぁッ…んぅッ!!」  
長い髪を振り乱し、丸で暴れ馬を乗りこなすかの様にブラゴの上でシェリーの身体が乱舞する。
子宮と亀頭が激しくこすれあう度にシェリーは喘ぎまくり、
ブラゴのペニスを締め付けていった。
「や…ぁッ! ブラゴだっ…だめぇぇ…ッ!!」
駄目と言いながらも、シェリーは奥から愛液を次々と溢れさせる。
ぎゅうぅっっと、シェリーの締め付けが一段と強くなると、
ブラゴの息づかいとシェリーの切迫した喘ぎ声が重なっていった…
「あッ!ぁあッ!! も、もう…ッ あああぁぁ―――ッ!!!!」 
シェリーの白くて張りのあるお尻に、ブラゴの黒い爪が食い込む。
「――ッ!、射精すぞっ…シェリー」
ブラゴは欲望を解き放つと同時に、これでもかというほど子宮に白濁を浴びせた。 
シェリーはそれを身体全体で受け止め
ビクンビクンと大きく背中を逸らせると、涙を流しながら果てていった……

…傍らで、黒い本が強い光を放っていた。   
           

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