ぼぬ ◆acp8myVpDQ @470


「ティオとガッシュは?」
「ぐっすり眠ってるわ。長旅が疲れたみたいね……」
「ふぅっ! 俺も疲れたよ……」
「そうね、お疲れ様」
 心底疲れたという口調で清麿がぺりぺりぺりと付け髭を剥がす。続いてワイシャツ
の中に入れていた詰め物も取り出していく。ナゾナゾ博士にチケットを用意しては貰っ
てはいた。しかし、ガッシュとティオは魔物とはいえ、彼らは未成年である。子供4人で
治安が良いとは言えない南米に向かうのはあまりにも危険であった。そのためリスク
を最小限に抑えるため恵と清麿が夫婦役を装うことにしたのだ。
「しかしさすが恵さん。演技がうまい」
 清麿は心から感心する。時折、本当に20代後半の女性なのではと思ったほどだ。
「……清麿くぅん? 褒め言葉として受け取っておくけど。
女の子はね若く見られたいものよ?」
 茶目っ気たっぷりに恵が答えた。
「あ、ごめん……」
「ふふっ! 清麿くんってほんとにまじめなんだから」
「め、恵さん、からかうなよ……」
「あはは! 拗ねちゃって、かわいい」
 こうなっては天才的頭脳も形無しであった。恥ずかしくなってまともに顔を向けること
もできない。
「そ、それじゃ俺、ソファで寝るから恵さんベッド使ってよ」
「あら? 夫婦なんだし一緒でいいじゃない?」
「も、もう恵さん! またそうやって……」
「ねぇねぇ、清麿くんは最初私見たときどうおもった?」
「え…そんなの……この人が有名なアイドルなんだなぁって…」
 唐突に話題が変わったのでしどろもどろに応える清麿。恵の質問の意図がまったく
つかめなかった。恵の方はその答えに納得いかないらしく清麿の返答に不満顔を露
わにする。

「う゛〜それだけ?」
「え?」
「私は清麿くんいいなって思ったよ。まじめでやさしくて……つよくて……」
「め、恵さん……」
「清麿くんだったから……こんなところまでついてきたんだよ」
 近づいてくる恵に清麿は動けずにただ恵を見ていた。見とれていた。息がかかるほ
どに火照った頬の温度が伝わるくらいに恵の顔が近づく。そして触れ合う唇。柔らか
く温かい。恵の手が清麿の首にまわされ抱きしめられる。そうすることでさらに唇が
押しつけられ密接してる部分が広がった。
 高鳴る鼓動がまるで耳のそばで鳴ってるかのように冷静な思考をさせなかった。
清麿もおずおずと手を恵の腰に回す。余裕で腕が余るその細い腰に「守らなければ」
そう強く思い直す。お互いの舌を求め絡め合う。濃厚なキスを繰り返しつつそっとベッ
ドに倒れ込む。長い長い長いキスの後、ゆっくりと顔を離す。
「清麿くん……」
「恵さん……俺……」
 何か言おうとする清麿に言葉は無用とばかりに再び抱き寄せてキスをする。キスを
しながら清麿の手がためらいつつも恵の胸へと伸びる。初めてのやわらかい乳房の
感触に何度も何度も同じ動きをくりかえす。服の生地ですべって手の平から逃げて
いくよう感触がもどかしかった。意を決したようにゆっくりと服の裾をさぐり手を潜り込
ませていく。お腹あたりの素肌にふれると恵がわずかにぴくんと体が反応した。それ
でも清麿がやりやすいように服に余裕をもたせれるように体を動かす。そのなめらか
な肌を経由してようやく清麿の手が恵の胸にたどり着いた。
 ブラごしではあったがより、柔かさや温かさがさっきよりも明確に手のひらに伝わる。
「んっ……んぁ……」

 次第に熱を帯びる恵の吐息に清麿の興奮も高まっていく。たまらずブラをずりあげ
て揉みしだく。ぷるんとした弾力のある感触が手に伝わる。その中で固くなりつつある
乳首が手のひらの中でこねられる度に恵が反応するのが分かる。
「あっ……」
 清麿はたまらなくなり服をめくり上げ、恵の形のよい胸が露わにした。大人気のアイ
ドルの乳房を目の当たりにしてるどころか揉みしだいてる自分に非現実的な陶酔感
がわきあがる。その胸に顔を寄せて既に隆起してるいただきに舌をそさわせる。
「んくっ……清麿くん……んあっ!」
「わっ!恵さん、ガッシュたちが起きてしまうよ。もっと静かに……」
「だって……んっ!」
 顔を赤らめつつ声を抑えるために指を噛む。その仕草はかわいらしくもあり妖艶でも
あった。清麿はその姿態に生唾を飲み込みつつも恵の乳首を転がすように舐めさする。
乳首に舌が触れるたびに必死の口から苦悶にも似た声が漏れる。
「ふぁっ……ぁん……んんっ……はぁ………」
 唾でねとねとになった乳首をくわえた。まだ経験のない清麿にとってその行為はどこ
か子供っぽいような気がして照れくさかった。それでもくわえてちゅぅっと吸ってみる。
「ん……んむ! んっ!」
 恵は耐えられないとばかりにを枕をとり、枕をぎゅっとだきしめ自分の顔を埋めた。
くぐもった声が枕越しに聞こえる。自分が年上の恵を感じさせているという高揚感。
さらに恵の事を感じさせたい。そう思った清麿は手をそっと恵の下腹部へとそわせた。
「んんっ……」
 下腹部に来た清麿の手に硬直する恵。それは恥ずかしさ故か期待故か。
身動きしない恵の下着の中にそっと手を滑り込ませる。程なく柔らかい茂みが指先に
伝わる。産毛と錯覚しそうなくらい柔らかなその茂みをなでる。恵が顔を隠してた
枕から目だけ覗かせる。

「んっ……き……清麿くん……恥ずかしいよ……」
 清麿がずっとその茂みだけをなでさすってることで意識されてることを意識してしまう。
「あ、ごめん……」
「ううん……いいんだけど……」
 そう言う恵の目は潤み顔はピンクに染まっていた。清麿は更に手を奧の方に滑り込
ませる。ほどなく他の肌より柔らかい感触が手に伝わる。そこはとても熱かった。
指でなぞるように秘裂全体をつつむと手の中に恵の熱さが収まったように感じられた。
中指の指先にねっとりと熱い恵の体液がまとわりつく。
「んむぅ! むぅ〜!」
 快感に我慢できない恵が再び枕を噛んで声を抑える。そうしながら恨みがましい
目で清麿を見る。
「恵さん……すごい熱くて……すごい濡れてる……」
「むぅ! むー! むー!」
 枕を噛みながら顔を真っ赤にしていやいやと首を振る恵はどこかユーモラスで
愛おしかった。清麿はゆっくりとあてがった手のひらでこするようにさする。秘唇全体が
清麿の手に吸い付いてるかのようにこすれる。
「んっ! んんんっ」
 恵はその刺激に目を閉じ眉根を寄せる。さらに中指を深くなぞるようにしながらこす
ると恵のあつい体液あふれるように清麿の指に絡んでくる。くちゅくちゅと濡れた音が
清麿を耳から刺激する。
「恵さん……俺もう……いいかな?」
「……………」
 恵が枕を抱えて恥ずかしそうに上目遣いで清麿を見上げながらこくんと首を縦に
振る。了解をとって恵のズボンと下着を脱がし自分も脱ぐ。恵は枕で顔を隠したまま
であった。固くいきりたった物を恵の秘裂にあてがう。
「いくよ……?」
「……………」
 今度は枕ごと頷く恵。ゆっくりと恵の秘唇を押し広げ清麿の物が入っていく。

「んんむぅ! んっ!」
 ゆっくりと挿入されていく感覚に恵が反応する。
「んっ!……恵さん気持ちいいよ……」
 恵の中が断続的に清麿の物全体をしめつけてきていた。抽送は必要ないくらいの快
感だった。それでもさらに恵を気持ちよくさせたいという一心で腰を使い出す。
「んっ! んむっ! んはっ……ぁん! あっあっ……」
 清麿の腰の動きについには我を忘れて枕を手放して声を出してしまう。それを注意
する余裕は清麿の方にもなかった。
「恵……さん……」
「清麿くん……清麿くん……ん……む……」
 繋がったまま二人は見つめあいどちらからともなく唇を合わせる。キスをしながら両
手を指を絡めてしっかりと握りあった。初めての経験であった清麿は恵を感じさせた
いという気持ちで我慢してたがいよいよ限界が近づいてきた。
「恵さん、俺……もう……」
「ん…清麿くん……私も……いき……そぉ」
「恵さん! 恵さん!」
「んはぁっ……ああああっ」
「うあぁっ!」
 清麿のソレは引き抜くと同時にびゅくんびゅくんと脈打ちながら熱い迸りを解き放つ。
「ふぁああ……あんっ」
 固い物が抜き去られる瞬間に恵も同時に絶頂を迎えた。体が反りかえるような絶頂
を迎えている間にびゅっびゅっと清麿の熱い体液が最初は勢いよく胸から顔にかけて、
次第にお腹の方にと体にふりそそいだ。
「はぁはぁ……恵さん……」
「んはっ……すごい……とんだね……」
「あ、ごめん……」
 清麿はそういいながらティッシュをとって恵に付着した自分の精液をぬぐう。

「ん……ありがと……」
「いや……こちらこそ……」
「……さぁ明日はまた早いから寝ましょ?」
「あ……うん」
「一緒にね?」
「う……うん」
 果たして俺はこの状況で熟睡できるのかと疑問に思いながらもそう返事する清麿
だった。


「ねぇ博士なんであの二人を先に行かせちゃったの?」
「ハハハハハ。キッド、それはね人の心ってのは守ろうとするものがあればあるほど強
くなるからだよ。そしてそれが近くにあればなおさら……ね」
「そうなの?」
「私はなんでもしってるナゾナゾ博士さ。あの二人は信頼しあってる。その絆は先に
行かせることでより強い絆になるのだよ」
「すごいや博士!」
「それに彼も南極からなら丁度同じくらいに南米に着くだろうからね」
「うん!」
「MJ12も呼べるだけ呼んでおこう。彼らも忙しいからビッグボインしか来れんかもしれ
んが、彼女のボインは1000年前の魔物たちの天敵だからね。」
「すっげー! 本当!!?」
「ウ・ソ♪」
「──────!」



 古い遺跡の前に着くとティオとガッシュはぽかんとその城塞を見上げる。
「この遺跡には中にいくつもの広い部屋と迷路のような道が広がってる焦らないで
少しずつ慎重に入っていこう」
「………」
 清麿を見つめる恵。
「清麿くん、たのもしいわね。」
「え?」
「これだけの城みても、全然怯えてないもの。何が出てくるかも分からないのに…」
「イ…イヤでもオレだってくる前は…」
『でも今はこの人を守りたい───』その誓いのような強い思いは茂みの物音に遮断
される。
「! 誰だ!!?」
「清麿──! ガッシュ──!」
「うわ────ん!」
「フォルゴレ!!??? キャンチョメ!!???」
 こうして集いゆく仲間たち。強い絆を育みながら……。

以上

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