名無しさん@ピンキー @733


清麿「メリークリスマス!」
恵「メリークリスマス!」
ガッシュ「……」
ティオ「……」
清麿「ど…どうした?」
恵「な、何か気に入らない?」
ガッシュ「ウヌゥ…なんなのだ?」
清麿「へ?」
ティオ「何か良いことあったの?」
恵「クリスマス知らないの?」
ガッシュ「くりすます?」
恵「そう。地球で一年に一回、みんなで祝う日よ」
清麿「イエス・キリストっていう人が生まれた日でな、死んだ日という説もあるんだが一般には生まれた日というのが定着している。
名前の由来はキリスト、すなわちChristのミサ(Mass)ってとこからきてt…」
恵「とにかくみんなでお祝いする日なのよ」
清麿(今日のためにクリスマスのロマンティックなうんちくを一晩中調べてたのに…_| ̄|○)
ティオ「へ〜、そうなの」
恵「えぇ。魔界には無かったの?」
ティオ「うん。なかったわ」
清麿「そりゃあ、キリストがいないんだからそうだろうな」
ガッシュ「ウヌ。でもお祝いは楽しいぞ」
恵「でね、クリスマスにはサンタさんってのがいてね」
ガッシュ「さんたさん?」
恵「えぇ。24日の夜に良い子にプレゼントを配っているのよ」
ティオ「みんなに?」
恵「そう。だからティオの所にも来るかもね」
ティオ「ホント!?」
ガッシュ「私の所にもくるのか!?」
恵「良い子にしてたらね」

清麿「結局うんちく語らせてもらえなかった…_| ̄|○
せっかく2chで調べたのに…」
ガッシュ「清麿!ホントにさんたはくるのか!?」
清麿「あぁ」
ガッシュ「ホントにホントか!?」
清麿「あぁ」
ガッシュ「嘘ではないな?」
清麿「あぁ」
ガッシュ「しかしどうやって…」
清麿「うるさいわ!とにかく来るから早く寝ろーっ!!」
ガッシュ「ウヌゥ!楽しみだのう!」

ティオ「サンタさん来るかなぁ?」
恵「フフ…きっと来るわよ」
ティオ「ホント?」
恵「えぇ」
ティオ「やったぁ!」
恵「でも、早く寝ないと来ないわよ」
ティオ「えぇ!?」
恵「ほら、早く歯磨きしてきなさい」
ティオ「は〜い!」


シェリー「ねぇ」
ブラゴ「なんだ?」
シェリー「寝ないの?」
ブラゴ「なぜ?」
シェリー「今日はクリスマスイブって言って、サンタさんって人が子供達にプレゼントを配る日なのよ」
ブラゴ「関係ないな」
シェリー「……シャチ(ボソ」
ブラゴ「ん?」
シェリー「たぶん、シャチくれるわよ」
ブラゴ「なに!?」
シェリー「でも寝てないとサンタさんは来ないんだけどなぁ……」
ブラゴ「チッ……オレは先に寝るぞ。疲れたからな」
シェリー(なんだかんだ言って子供ねぇ…)


レイラ「ねぇ。知ってる?ビクトリーム?」
V様「ベリーシット! 華 麗 な る ビクトリーム 様 と呼べと言ったろう!」
レイラ「今日はクリスマスイブって言って、サンタって人が子供にプレゼントを配る日らしいのよね」
V様「なに!?角ガールよ、それは本当か!?」
レイラ「(誰が角ガールよ)えぇ。千年前も来たわ。何か欲しい物でもあるの」
V様「プリーズギブミー、ベリーメロン!」
レイラ「……はぁ〜…」
V様「ベリークリスマス!」
レイラ(そうね…私は…アルに一瞬だけでもいい…正気を取り戻してほしい……なんてね)


それぞれの期待を乗せて、聖なる夜が更けていく。


清麿(全くなんでオレがガッシュにプレゼントなんかやらねぇといけねぇんだ?第一、クリスマスなんてのはキリスト教の習慣でなぁ…日本人なんかg…ブツブツ)
ガッシュ「スピー…」
清麿(まぁいいか。楽しみにしてたしな。たまにはいいだろ。さて、枕元にリボンをかけたブリを置いて、よしっと)
清麿「さぁ、オレも寝るか!」

清麿「……」
ビチビチビチビチビチビチ
清麿「……」
ビチビチビチビチビチビチ
清麿「……」
ビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビry
清麿「ガッシュ…おいガッシュ起きろ」
ガッシュ「…ウ、ウヌ?」
清麿「ほら、サンタが来てたぞ」
ガッシュ「ヌォォォォォ!ブリ!ブリなのだ!」
清麿「あぁ。よかったな」
ガッシュ「ウヌ。嬉しいのだ!」
清麿「さぁ早く食え」
ガッシュ「駄目なのだ!ティオに見せてやるのだ」
清麿「お、おい…」
ガッシュ「ウヌゥ。ブリ…ブリなのだぁ…」
ビチビチビチビチビチビチ
清麿(た、頼むから早く食ってくれ…)


ティオ「スー…スー…」
恵「フフ…可愛い寝顔ね」


爺「あの、お嬢様…シャチが…」
シェリー「えぇ。庭に置いといて」
爺「お喜びになりますかね?」
シェリー「大丈夫よ。この前、魔物の術でシャチが出たら妙に興奮してたから」
爺「……それにしても、お嬢様がプレゼントなどをあげるとは……」
シェリー「…!…な、なによ!い、一応、決まりだからよ!」
爺「お喜びになるとよいですね」
シェリー「えぇ」

翌朝。

ガッシュ「ウヌゥ。早くティオに見せてやりたいのだぁ」
寝れなかった人→_| ̄|○

ティオ「キャー!」
恵「どうしたの〜?」
ティオ「来てる!サンタさんが来てる!」
恵「あら、良かったわね〜」
ティオ「うん!ガッシュに自慢してやろー、と」
恵(ホントに嬉しそうね)


シェリー「ブラゴ、ほら、外見てご覧なさい」
ブラゴ「……」
シェリー「よかったわね。サンタさん来たみたいよ」
ブラゴ「フ…フン……まぁ嬉しくはないが仕方がない。貰ってやろう」
シェリー「フフ…」


V様「ベリーメロン!ベリーメロン!ベリーメロン!」
レイラ「あら、来たのね」
V様「なかなかやるな、サンタとやらも。角ガール、お前の所には来たのか?」
レイラ「私の所には……(私の願いは叶うはずもないわ…だから、私の所には来るはずが無い…)」
V様「どうした?」
レイラ「なんでも…ないわ」
V様「そうか。さて、私はこのメロンを堪能しに行く。ではな」
レイラ「えぇ…」
レイラ(そう…わかりきってた事じゃない…私の願いは叶うはずは無い…夢を見させてもらえただけでもよかったわ…)
?「何を泣いているんだい?」
レイラ「…!アルベール!?」
アルベール「レイラ…」
レイラ「アル…アル…戻ったのね」
アルベール「あぁ。少しの間だけどね」
レイラ「アル…」
アルベール「レイラ、君には辛い思いをさせてるね。僕にもどうすることも出来ないけど…」
レイラ「いいの…」
アルベール「ほら、おいで」
レイラ「アル…アル…」
アルベール「今日だけは…今日だけは一緒にいてあげれるよ」
レイラ「えぇ……」


ココ「何をしたの?」
ゾフィス「いえ、ちょっとしたクリスマスプレゼントですよ。士気に関わりますからね」
ココ「なんだかつまらないわ」
ゾフィス「フフ…そうですね。…まぁたまにはいいでしょう…」


アルベール「レイラ…」
レイラ「アルベール…私、私…」
アルベール「たった一日しか、君と話せなくてごめんよ」
レイラ「ううん…サンタさんは…いるのね…」
アルベール「あぁ…君とこうして話せてよかった…」
レイラ「私も…」
アルベール「レイラ…」
レイラ「アル…」


───聖なる日のそれぞれのつかの間の幸せ───


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