前スレ686 @211


今日のシェリーはおかしい。
夜半過ぎブラゴの部屋にやってくると、何も言わずに
ブラゴの目の前で着衣を脱ぎ捨て、横たわるブラゴの隣に
体を滑りこませると、その胸板に鼻先を押し当ててきた。
「いったい何の真似だ?シェリー」
「…意地悪…言わないで。わ…わかるでしょう…?
 ここに来たのだって…相当考えた末でのことなんだから…」
「…だが…シェリー何かあったのか?今日のお前はおかしい」
「べ…別に何も…。それに、私がこんなになったのは、
 あなたのせいなんだから!ぜ…全部あなたが悪いのよ…っ!」
シェリーは言い捨てると、ブラゴの首に両腕を回し唇を重ねてきた。
荒く吐息をつきながら、潤んだ瞳で困った様にブラゴを見つめてくる。
そしてそのまま、震える指先でブラゴの着衣を脱がしにかかる。
ブラゴは、この状況をどこか面白がっていた。
いつもひとたび自分が抱けば、昼間の清廉さとは似ても似つかぬ乱れ方
をするシェリーだが、それでも、これまで自分からねだってくる事など
一度もなかった。こんなシェリーを見るのは初めてだった。

シェリーはブラゴの着衣を取り去ると、胸板にそっと口付けし
下へと手を伸ばしていく。シェリーの細い指が、
ブラゴのものを、ゆっくりとぎこちなく上下に撫でていく。
シェリーの手の中で、ブラゴは硬度と熱さを増していった。
シェリーはそれを確認すると、今度はそこに唇を寄せ、
愛おしそうに舌を這わせる。最初は控えめだった舌の動きは、
徐々に大胆になっていった。少しずつ舌先で舐め取るように
していただけでは物足りなくなったのか、一息に咥え込むと、
舌全体をブラゴの猛ったものに懸命に絡み付け、かと思うと、
時折唇をぎゅっと閉じて、ブラゴを締めつけ、
根元から先端へと眉をしかめた表情でしごく。
シェリーの口元から聞こえてくる唾液の音がいやらしい。
ブラゴはこのままいつもの様に、自分の下にシェリーを
組み伏せたい衝動にも駆られたが、何とかそれを押し留めた。
今はいつもと違うシェリーをもっと見ていたかった。
シェリーは今度はブラゴの掌をとり、一本一本の指先に丁寧に
口付けをすると、自分の胸元に押し当て、両手でブラゴの腕を
抱きしめる。それを合図にブラゴも、汗ばんだ乳房を
力を込めて揉みしだいてやった。はじけるような弾力のある肌に
ブラゴの指が食い込み、先端はたちまち色づく。

「ん…あ…っ…ああ…んっ!!ブ…ブラゴ!私…もう…っ」
シェリーの太股がちょうどブラゴの腰骨の辺りにあたっていたが、
シェリーが体を押し当ててくるたびに、ブラゴの肌が
温かいもので濡れる。そこに触れずとも、シェリーがすでに
十分に濡らしてしまっていることは明らかだった。
しかし、やはり自分自身の指でもシェリーを確かめたい。
ブラゴは、シェリーの肩口に口付けをしながら、爪の先で
背中から脇腹のラインをゆっくりとなぞり、そのまま指先をシェリーの
秘部に滑りこませる。いやらしい水音とともに、ブラゴの掌は
シェリーの愛液でぐっしょりと濡れた。
(…こんなに濡らしやがって…)
ブラゴは心の中では口汚くシェリーを罵るが、反面、
慣れないくせに自分から必死に攻めてくるシェリーが
愛苦しくて仕方がない。自分の掌が濡れるのも構わず、
シェリーを見つめながら、その襞を何度も撫でた。

シェリーは恍惚の表情を浮かべて、切なげに喘ぎつつも、
腰を引いて、ブラゴの指から逃れる。
「だ…だめ…っ!……ブラゴ…も…もう…いいでしょ…っ?」
「ああ…」
(ほんとに今日は何から何まで、いつもと逆だな…)
ブラゴはどこかおかしい気持ちになりながらも、頷いてやる。
ブラゴの承諾を得ると、シェリーはゆっくりとブラゴの体を跨ぎ、
その上に自分の体を落としていった。
シェリーの襞の一つ一つがブラゴに絡み付くように蠢く。
「…あぁ…っ…あぁぁぁ…んっ!!」
ブラゴを自分の中に収めると、シェリーは狂おしげに
腰をよじらせた。しかしすぐには動かず、繋がったまま
ブラゴの体の上に倒れこんでキスをする。顔中にキスの
雨を降らせ、唇同士が触れるか触れないかくらいの
口付けをそっとすると、ブラゴの唇を割って舌を差し入れてくる。
シェリーの舌がブラゴの舌を執拗に絡め取る。
しばらくの間ブラゴの口腔を味わうと、シェリーは唇を離した。
「は…ぁ…っ!ほ…しい…の…ブラゴ……
 ブラゴ…が…欲しくて…欲しくて…たまら…ない…の…」
掠れた声で小さく呟くと、シェリーは自ら腰を上下に揺らし始める。

「はっ…あ…ぁ…ぁぁ…っ…ん…っっ!!」
ブラゴの上でしどけなく髪を振り乱し、甘い吐息を漏らすシェリー…。
行為に没頭するとろけるような表情は、
普段のシェリーからは想像できないほど淫靡で卑猥である。
そして、自分だけがこんなシェリーを見る事が出来る、
という思いがブラゴの欲情を掻き立てる。
「シェリー…どうだ?…」
ブラゴが口元を歪めながら問うと、
シェリーは身悶えしながら途切れ途切れに漏らす。
「ん…ん…き…も…ち…い……」
揺れる乳房を両手で掴むと、シェリーは再びブラゴの上に倒れこみ、
その乳房をブラゴの頬に擦り付けてくる。
硬く尖った突起を甘噛みしてやると、シェリーの内部は
びくんと震え、ブラゴの事をきつく締め付けた。
「は…あ…っっっ!!…お…願い…も…もうっ!…き…て…」
「ああ…いくぞ…シェリー…」
ブラゴはシェリーの腰を掴み、その動きを増長させる。
「…あんっ!…あ!…あぁあっ…す…ごい…こんな…のッ!!」
シェリーの興奮が頂点に達すると同時に、
その襞の隅々にまで白濁を放つ。シェリーは両手を後ろに
つくほど上半身を大きく反らせ、激しく体を痙攣させながら果てた。

シェリーはそのままブラゴの胸の上に倒れこみ、荒く息をつく。
こうして、行為が終わってみると、自分が急速に冷静になっていくのが
わかり、今回の行動を恥じる気持ちで一杯になった。
一体どうしてこんな事をしてしまったのだろうか、とも思う。
そっとブラゴの体の上から自分の体を下ろし、
ブラゴに背を向けた格好で尋ねた。
「…ブラゴ…軽蔑した…?私の…こと…」
しかし、ブラゴはそれには応えず指摘する。
「シェリー…お前、夕飯の時ワインを飲み過ぎただろう?
 弱えくせにあんなもの飲むからだ」
「…だ…だって!今日のはいつものより美味しかったから…!」
「フン…まあ…オレは気にしてはいない…。こんな風に
 自分から淫らになるお前などそうそう拝めないからな…」
「ば…馬鹿っ!」
思わず顔を真っ赤にするシェリーを、ブラゴは後ろから抱きすくめた。
(ああ…このままブラゴの側で、ブラゴの腕の中に
 いることが出来たら…こんな風に…ずっと…)
お酒の力とはいえこんな事をしてしまったのを何となく後悔しながら、
シェリーはそんな事を考えていた。



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