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デボロ遺跡突入1日目。仲間達と遺跡から一時撤退したその夜の事。
さすがアポロのとった宿だけあって、僻地にも関わらずそれなりに設備の整った宿。
しかも貸切である。

─────宿・女湯にて─────

ティオ、恵、リィエンの3人がそれぞれに髪を洗い体を洗い、
一日の疲れを洗い流していた、その時……
ふとティオが、恵とリィエンをきょろきょろと見比べて首をかしげた。

「ん?どうしたの、ティオ?」
「どうしたあるか?」
「ねえ…恵とリィエンは同じ歳なのよね?
 なのにどうして、ここの毛の量が違うの?あと、形も…」

カポーーーン。

恵とリィエンは瞬時に茹蛸のように赤面し、絶句した。その間30秒。

「恵?リィエン?私、なにか変な事言っちゃった?」
「…あ、ううん、と、突然の事でちょっとびっくりしちゃって…あはは…」
「う、うん、別に変な事とかではないあるよ…ふ、ふつうの事ある…たぶん…」

じょぼじょぼじょぼ…金色のライオンの口から湯船にお湯が注がれている音が虚しく響く。

「あ、あのね、ティオ!ここの毛はね、個人差があるのよ、個人差!量も形も色も!
 だから、歳は関係ないの。ねっ、リィエン!」
「そう、そうあるよ!人によって色々あるよ」
「ふ〜ん、そっかぁ…じゃあ私にはどんな風に生えるのかなぁ…」
「それはもう少し大きくなったらわかるわよ、ね、ティオ。
 ホラ、全部洗ってすんだのなら早く湯船に浸かっちゃいなさい」
「は〜い」 ちゃぷん。

それで、この話は終わったかに思えた…が。
リィエンが小声で恵に言った。
「でも…私は恵がうらやましいある」
「リィエン?どうして?」
「恵のは薄くて形も整ってるある…私は濃くて範囲が広いある。
 コンプレックスある。こんなんじゃウォンレイとも…あっ、な、なんでもないある!」
「リィエン、もしかして…ウォンレイさんとは、まだ、なの?」

リィエンは暫しの沈黙の後、赤い顔で小さく肯いた。

「ウォンレイにこんな毛深いの見られるのは恥ずかしいある…勇気がまだないある。
 恵がうらやましいある」
「私は仕事柄、ここも永久脱毛しちゃってるから…元からここまで整ってたってわけじゃ…」
「え、永久脱毛あるか?」
「エエ。仕事で水着を着たり、ステージ衣装に合わせてTバックパンティ履いたりする事も多いから、ね。
 常にお手入れしておかなきゃいけないから、どうせなら永久脱毛しちゃおう、って。」
「お手入れ…永久脱毛…そうしたらウォンレイとも…」
リィエンはぶつぶつ呟きながら、真面目な顔で考え込んでいる様子。
恵はそんなリィエンを微笑ましく思った。

「恵ー!もうのぼせちゃうよ〜。先に出るね!」
「あ、うん。ティオ、お風呂出たらアポロさんがアイスクリーム用意してくれてるって。
 でもあんまり食べ過ぎちゃダメよ」
「うん、わかった〜!」

ぱしゃぱしゃと音を立てて、一足先にティオが風呂場を出て行った。
恵はそれを見送って、ふむ、と一息ついてリィエンの方を向いた。

「ねえ、リィエン。…剃ってあげようか?」

カポーーーン。
「………えぇぇぇぇえええっっっ!!??」

「な、そ、そんなに驚かなくても…」
「だ、だって、だって剃って…ってこんな所の毛をあるよ?いくら同性でもそれは恥ずかしいある…」
「フフ、大丈夫よ。永久脱毛するにしたって、結局だれかに見られちゃうんだし。
 それに、ここの毛って最初のお手入れが肝心なのよ?継続的にお手入れをしやすいように、
 しっかり形を作っておくの。自分じゃきちんと見えない場所だから、一人じゃ難しいわよ?」

「う、うう…でも…」
「それに…」
「…それに?」
「千年前の魔物達との闘いは、とても辛くて困難なものだろうから…ううん、これからも…
 それに、魔界の王が決まるまで、どれだけの期間が残っているのかわからないもの。
 永久脱毛は時間がかかるし…リィエンとウォンレイさんには…早く結ばれて欲しいと思うから…」
「恵……ありがとうある…!わかったある。お願いするあるよ!」
「まかせて♪」
リィエンの言葉を聞いた恵が小さくガッツポーズをした事に気づく者は、ここにはいない。
日本が誇る大人気アイドル、大海恵。実はかなりオチャメな人である。


じょぼじょぼじょぼ…金色のライオンの口から湯船にお湯が注がれている音が響く中、
二人の美少女が裸で向き合う。

「このホテル、アメニティグッズも充実してて良かったわ。カミソリも質の良い物だし。
 さ、リィエン。泡は充分に作れたみたいね。じゃ、始めましょうか」
泡立て用ネットで泡を大量に作って洗面器に溜めていたリィエンが、
やはりまだ少し恥ずかしいのか赤い顔で小さく肯いた。

「さ、リィエン。ちょっと背中が痛いかもしれないけど、床に仰向けになって足を広げて?」
「こ、こうあるか…?」
恵の言葉に、リィエンは真っ赤な顔を背けながらもおとなしく従った。
「うん…、で、こう…膝の裏を手で持って、お尻を持ち上げる感じで…そう、そのまま、ね。
 じゃあいくわよ…リィエン、動いちゃダメよ?」
「わ、わかったある…」

リィエンの秘所が恵の目の前に晒される。
(ふぅん…なるほど、確かに濃いわね…中がほとんど見えないし…お尻の方もすごいわ。
 これはなかなか剃りがいがあるかも…)

恵はよく見えるようにと、リィエンの秘所を覗き込むように屈み込んだ。
先程リィエンが作った泡を手ですくい、リィエンの恥毛の上部から塗り始める。
「ひゃぁっ、め、恵…く、くすぐったいある…」
「だめよ、丁寧に塗っておかないと肌に負担がかかっちゃうわよ。我慢して」

恵はその言葉どおり、丁寧に泡を塗っていく。
リィエンは、自分以外の誰にも触れさせた事のない場所を、
たとえ泡越しであっても恵の手が滑っていく事への羞恥に
息を噛み締めながらも、体の奥で何かが熱くなるのを感じた。
泡越しに感じる恵の手の動きが、なんだか気持ち良い。

泡を持つ恵の手がリィエンの秘所をするすると滑る。
恵は足の付け根からお尻の方まで丹念に泡を塗りつけてから一旦体を起こし、
カミソリを持って再び秘所を間近に屈み込んだ。

「さ、これからが本番よ…ぜったい動いちゃだめよ?」
「わ、わかったある…」

ちょり…ちょりちょり…

恵はまず、リィエンの恥丘部分の毛の余分な部分を丁寧に剃り、
元々の形を生かして菱型に整えた。
広範囲にまばらに生えていた無駄な毛を剃り落としただけでも、
かなりすっきりとし、綺麗な恥丘になった。

「よし、これで上の方は終わりね。次は…リィエン、
 ちょっと怖いと思うけど心配しないでね。まだ動いちゃだめよ」
「う、うん…我慢するある」

先ほど菱型に整えた分の毛を、流れに反するように泡で邪魔にならないように撫で付けた。

ちょり…ちょり…ちょり…

片手の指を使って皮膚を引っ張るようにしながら、丁寧に慎重に花弁の毛を剃っていく。
薄い桃色の地肌がだんだんと露になり、恵の指とカミソリが滑る感触が、
恵の吐息が、リィエンの花弁にダイレクトに届く。自分で触るのとは、全く違う感触。
(なんだか変な気持ちある…恥ずかしいけど、気持ち良いある…)

やがて両方の花弁の毛を綺麗に剃り落とし、一旦お湯で泡を流した。
数分前までは毛に覆われて内部が見えなかったリィエンの秘所が、照明の下に晒される。
(わぁ…リィエンのここ、きれいなピンク…。…ん?あ…)
リィエンの小さな花芽がぷっくりと膨らんで顔を出している。
恵は、赤い顔を背けたままのリィエンの呼吸が荒くなっているのに気づいた。
(リィエン、感じちゃってるんだ…フフ、可愛い♪)

「よし、ここもすっかり綺麗になったわ。後は後ろの方ね。リィエン、もう少しお尻を上げられる?」
「…ぁ、こ、こうあるか…?」
「もう少し…、んー、ちょっと体勢きびしいかな。じゃあ私が膝で…」
恵はリィエンのお尻を浮かすように腰の下に膝を入れて支え、リィエンのお尻を間近に捉えた。
「うん、これでちょっとは楽でしょ?じゃ、また始めるからね…動いちゃだめよ…」

先ほど流れてしまった泡を再び塗り、また指で皮膚を広げ菊の花の皺1本1本を伸ばすように、
丁寧に慎重にカミソリを滑らせていく。
(恵に見られてる…こんな間近で…恵の息がかかって、なんだか気持ち良いある…)
(リィエンって感じやすい…花弁もお尻の穴も、ひくひくしてる…)
恵の指を、泡ではない、別のぬめるものが濡らしていく。
その様子を見ている恵も、自分の体の奥が熱くなり、とろりとした液体が太ももを伝うのを感じた。

やがてリィエンの菊の花の周囲にも毛がなくなり、桃茶色の花が露になる。
恵は残った泡をお湯で流し、リィエンの腰の下からゆっくり膝を抜いた。
恥丘に菱型に残した毛以外は全て剃り落とした。
最初はまるで見えなかった内部がいまや、
肉付きの良い桃色の花弁も花芽も、その後ろの菊の花までもがくっきりと露になっている。

「よし、終了!完璧!綺麗になったわよ、リィエン。」
「…ぁ、お、終わったあるか…はぁ、ふぅ…」
「フフッ、リィエン、実はちょっと気持ち良かったでしょ?」
「!な、あ、え、〜〜〜!」
顔を真っ赤にして慌てふためくリィエンに、恵は優しい目で言った。
「続きはウォンレイさんにしてもらいなさい♪
 お風呂から上がったら、ウォンレイさんの所に直行、ね?がんばって!」
「…恵…。…うん、…ありがとうある!…恵はこの後、清麿の部屋へ直行あるか?」
「え…え、ええ…、やっぱり、ばれてた?」
「もちろんある。お互い、がんばって好きな人と一緒にたくさん過ごすあるよ!」
「ええ、そうね!…あ、またお手入れに困ったら言ってね、いつでも剃ってあげるから♪」
「うん、また任せるある…この闘いが終わったら永久脱毛にも通うある」
「フフッ」
「フフフッ」

………そうして二人の美少女は、それぞれに幸せな夜を過ごすのであった。



─────おまけ・翌日─────

朝食のために食堂に集まった、リィエンを除く一同…

ナゾナゾ博士「今日の突入はやめにしておこう…リィエンくんの具合がよくないらしい」
「えー!」「大丈夫なのか?」「いったいどうしたの?」「メル〜」
それぞれがそれぞれにリィエンへの心配を口に出している中、微妙な表情で沈黙を守る二人…

(ウォンレイ:初めてだったのに、無理をさせすぎたか…すまないリィエン…今夜は我慢しなければ…)
(恵:そういえば私も清麿くんと初体験を迎えた次の日は、異物感や筋肉痛で歩けなかったわ…
  もしかしなくても、私のせいよね…ごめんねリィエン、みんな…)


Fin.

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