前スレ834 @64


「どんな人かなぁ、運命の少年って・・・・」
白い本のお告げに、胸を躍らせる。
ただ待つしかないというもどかしさがまた良い。
「このボートも、その人に漕いでもらえるんだろうなぁ・・」
「ヌアァァァァァァァァァァァァ!!!!」
空から聞こえる叫び声。
金色の髪をした少年・・・・いや、男児が落ちてきた。
「ヌオバッッッ!!!」
男児はボートの底を突き破っていく。
底の抜けたボートはあっと言う間に沈む。
「ちょ、ちょっと・・・何なのよ!!」
服は水を吸い、重くなっていく。
そしてもがけばもがく程体力は失われていく。
「(誰か・・・・助けて)」


目覚めると、岸に居た。
ボートが壊れて溺れた所までは覚えてる。
誰かが助けてくれたのだろうか?
「おお、目を開けたぞ!!」
一瞬思考が鈍る。
子供が空から落ちてきた男児と気が付くのに時間がかかった。
「あんた・・・なんで空から落ちてきたの??」
「ウヌ、スカイダイビングをしてたらパラシュートを忘れてたのだ。」
「それ・・・・・・普通、死ぬわよ?」
ツッコミを入れる。
コトハは、自分の持ち物の一つが消えている事に気付く。
「ねぇ、私の白い本知らない?」
「知らないのだ。大切な物だったのなら、私が取りに行くぞ。」
「いや、もういいわよ。それより、服着なさいよ。」
さっきからずっと全裸の子供。
自分も今まで気付かず見ていたのが恥ずかしい。
「服は・・・・・・確かあっちの方に飛ばされていったかの?」
「服無いの!!!??信じらんない!!!!」
「ウヌウ・・・・・・・・・・」
「私の家に来ない?家に来れば多分着るものがあると思うから。」
「おお、スマヌのだ!!恩にきるぞ!!!」
「それほどの事じゃ無いでしょ。」
二人は歩き出す。
やや早足で歩く。全裸の子供と歩くのはいくらなんでも恥ずかしいのである。
「私の名はガッシュベル、お主は名は何と言うのだ?」
「私の名前はコトハ。よろしくね。」


「あら、どうしたの?びしょ濡れじゃない。そっちの子も・・・」
「お母さん。実は・・(中略)・・という訳でこの子着る物無いの。」
「じゃあ、私が服を買ってくるからあっちのお風呂に入っていなさい。」
「ウヌ!!ありがとうなのだ!!」
風呂場に走り出す。
コトハは寒そうにしている。
夏と言えどここは富士山。
濡れたままでは風邪を引くだろう。
「コトハ、風邪引くわよ?早く入りなさい。」
「イヤよ・・・・・」
「??どうして?」
「だ、だって年頃の女の子が男の子とお風呂に入るって・・・・・」
「ガッシュ君は幼いじゃない。それとも、あの子を意識してるの??」
ややからかう様に言う。
「そんな訳ないじゃない!・・・わかったわよ。入ればいいんでしょ、入れば!!」


浴室で体を洗うガッシュと湯船につかるコトハ。
「ガッシュ、背中洗えてないわよ。」
「本当か?」
懸命に手を延ばすが、短い腕は届かない。
悪戦苦闘しているガッシュにコトハはじれったさを感じた。
「私が洗ってあげるわ。」
「ウヌ、スマヌのだ。」
コトハは湯船から出て、スポンジでガッシュの背中を洗う。
「(この子もシャセイするのかな??)」
性については一応授業でやったが、男性器を生で見るのは初めてだ。
コトハは性的好奇心を抑える事はできなかった。
素手で触るのは抵抗があるものの、延びる手は止まらない。
「ここも洗ってあげるわ。」
「ヌヲッ・・・・!!」
いきなり性器を触られ、声を出すガッシュ。
「いっ、いいのだ・・・・」
「遠慮しないでいいのよ。」
柔らかい肌触りに、ガッシュの性器は勃起し始める。

「・・・・・・・・」
もはや何も言わないガッシュ。
静かなだけに、荒くなってきた自分の息が聞こえてしまうのだろうか。
息を必死に堪える。自分の秘所から僅かに愛汁も出ている。
「ヌ・・・・ヌァ!!」
勃起していたガッシュの性器が萎む。
流石に魔物の子も、六歳では精通しておらず、性液は出ない。
「コトハ殿・・・・・お願いがあるのだ・・・・・」
「何??」
「今の・・・もう一回やってほしのだ・・・・・」
「あと十年くらいしたら、嫌でもやってあげるわ。」
「ウヌ!!!約束だぞ!!!」


終わり

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