前スレ918 @187


相変わらず会える日はエッチを頑張る清麿と恵。
どうも最近の清麿はそっちのことで頭がいっぱいのようだ。
恵も清麿に抱かれるのはいやではないため清麿の願いに答えている。
そんなある日、お互いを求め合った後、ふと清麿が思った。
「なあ恵さん、ガッシュとティオが付き合いだしてどのくらいたった?」
「えっと、半年ってとこかな」
「あの2人はどのくらい進んでるんだろう…何か気になるな」
「そうね、普通なら一線越えててもおかしくないけど一応6歳児だからね」
「ようし聞いてみるか。今日は雨だから2人とも家にいるはずだハァハァ」
「清麿君…おっさんになってるわよ…?」
「でも恵さんも聞きたいだろ?」
「うん。とっても」
どうやら2人は似たもの同士のようである。

リビングに下りてみると、ガッシュとティオはソファに座っていた。
ガッシュが普通に座り、そこにティオが前から少し斜めを向いて抱きついている。
それをさらにガッシュが抱きしめている状態である。
これ以上何をするでもないようだ。
(うわあ…何てプラトニックな…)
(私たちにあんな時はあったかしら…)
最近は会って5分後にはどちらかが服を脱いでいるような状態のため、ちょっとうらやましく思った。
「ガッシュ、ティオ」
「あれ?2人とも下りてきたんだ」
「ウヌ、どうしたのだ」
「ああ、実は2人に聞きたいことがあるんだが、…どこまでいった?」
「………!?」
「清麿君直球すぎる!」
ガッシュとティオはその質問の意味が分からずしばらく考えていた。
そして気持ち程度大人びているティオがその意味に気付いた。
「…きーよーまーろ…」
普通に考えてガッシュはともかく女の子であるティオに聞く質問ではない。
ティオの髪が少しずつ逆立っていく。清麿の方へ少しずつにじり寄ってくる。

(やばい!)
身の危険を感じた清麿は恵の後ろにしがみついた。
「や、やだ清麿君そんなところ触って…エイ!」
ブンッ…ドスンッ
「ブルアァァアァァ!!」
「あ、やっちゃった…清麿君大丈夫?」
「恵さんなんで投げ飛ばすの…?グフゥ」
「つい条件反射で…」
「さあ清麿」
このスキにティオは清麿の目の前まで来ていた。
「さっきの質問はどういうことかしら?」
「(ティオの背後から後光が見える!とてもどす黒い後光が…)
 いいいいいやあのさ、もう2人とも付き合って半年近くなるだろ?
 だだだからもうそろそろ恋人らしいこともしてるだろうからな。
 俺たちは2人の保護者みたいなもんだからさ、ある程度把握しとく必要が…」
「やっと分かったのだ。性行為だな。私たちはしたことないぞ」
「ガガガガッシュ!いきなりなんてこと言うの!」
「ウヌウ、本当のことだから仕方ないのだ。
 私はティオのことを大切に思っておるからの。ティオに辛い思いはあわせたくないのだ」
ティオの顔がすさまじい勢いで赤くなる。
「あ、ありがとガッシュ…」
「うふふ、2人は純愛をしてるのね」
(…ん?ということは俺たちは汚れているのか?恵さんのことを大切に思ってないと?)
(清麿君…私はどっちかっと言うと純愛の方がいいかも…エッチもいいんだけどね)

「だったら2人は一緒にいる時は何をしてるの?ただ遊んでるだけ?」
「始めはそうなのだ」
「うん、で、遊び疲れたら…静かに抱き合うの。とっても幸せな気持ちになるから」
さすがは6歳児といったところか。
「ふーん、じゃキスもしたことないのね」
「ななななに言ってるの恵!当たり前じゃない!」
「キスくらいはやったほうがいいぞ。いつも以上に幸せな気分になるしな」
「べべべ別にしなくてもいいわよ!」
「あららティオったら慌てちゃって。ガッシュ君はしたいかもしれないよ」
「え…?そうなのガッシュ?」
「ウヌウ、よく分からないのだ」
「よし、じゃあ今からやってみるか!」
「何でそうなるのよー!!」

4人は一旦清麿の部屋に移動した。
「よーし、じゃあやろうかガッシュ」
「頑張ってねティオ」
「でも私…やり方分からないよ?」
「ウヌウ、私も分からぬのだ」
清麿と恵は顔を見合わせる。
(そうか…やっぱりまだ6歳だもんな…)
(ディープキスとかまでは無理よね…あれ好きなんだけどな…)
「まあティオ、ただ唇と唇を重ね合うだけだからさ、深く考えなくていいよ」
「うん、気楽にやったら?ガッシュ君に全てを任せて」
「ウヌウ?私がやるのか?」
「そうだぞガッシュ。こういうのは男からやるものだ」
「じゃティオ、そこに立って。リラックスしてね。
 でガッシュ君はティオの近くに来て肩を抱く」
「うん…」「ウヌウ…」
なんだかんだで2人も興味はあるようで、恵の指示に黙って従っている。
「そこでティオは目をつむって少し顔を上げる」
ティオがぎこちなく指示に従う。
「よし、ガッシュ、優しく唇を触れ合うんだ」
ガッシュもぎこちなく指示に従っている。
距離を縮めるのにやたらと時間をかけ、ついに2人はキスをした。
その瞬間清麿と恵の目が怪しく光った。

10秒ほどたった頃、2人は震えながら唇を離した。
少し汗をかき、軽く肩で息をしている。
「頑張ったなー2人とも」
「あはは、お疲れさま」
清麿と恵が笑いながら声をかける。
「で、どうだったガッシュ。初めてのキスの感想は」
「…ウヌウ、ティオの唇はとても軟らかかったのだ」
「………!」
ティオの顔が再び真っ赤になった。
「ティオはどうだった?」
「うん、なんか変な感じだった…でも嫌じゃなかったの」
「そうか…ま、たまには2人きりの時にでもやってみたらどうだ」
「…そ、そうだの…」
「…ま、たまにはいいかもね…」
清麿の部屋に和やかな風が流れた。
「あれ?そういえば清麿、恵。何で手を後ろに回してるの?」
「あ、これか?これはね…」
清麿と恵が同時に手を前に出す。
その手には携帯電話とデジタルカメラがあった。
「…ウヌウ?」
「………もしかして………撮ったの………?」
部屋の雰囲気が急激に変わっていった。

「さ、清麿君たまには外に出てデートでもしようっか」
「そうだな恵さん。適当にぶらぶらと散歩でもするか」
2人はすさまじい速さで外へ走っていった。
「2人とも待ちなさーい!!ガッシュ、追いかけるわよ!」
「ウヌ、分かったのだ!」
ガッシュとティオも続いて外に出る。
しかし清麿と恵は既に点でしか見えないくらい遠くに逃げていた。
「怨怒霊――――――――!!!」
「ウヌウ、ティオ、キャラが違うのだ」
「メルメルメー」
「おや、ガッシュとティオではないか」
そこに偶然ウマゴンとサンビームが通りがかった。
「ウヌ、ウマゴンではないか!」
「ちょうど良いところに!サンビームさん、今本持ってますか?」
「ああ持ってるがそれがどうかしたのかい?」
ティオは黒い微笑を浮かべた。


その頃清麿と恵は少し離れた空き地まで逃げてきていた。
「ハァ、ハァ、ここまで来れば大丈夫かな」
「そうね、いくらあの2人でももう安心ね」
2人は知らない。
今ガッシュとティオはウマゴンの背に乗っていることを。
そして2人は忘れていた。
ガッシュの鼻は動物以上に利くことを。
「もしつかまったらえらいことになるからな」
「ええ。私はともかく清麿君はどうなるかわからないわね」
清麿 だ け に危険が降りかかるまであと…


終わり

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