だいふく @292


この日、清麿と恵は東京でデートをしていた。
ガッシュとティオは清麿の家で遊んでいる。
恵は正体がばれないよう眼鏡をかけていた。
恵の正体が周りの人々にばれてしまわないかという不安はあったが、堂々と遊んでいれば意外とばれないものであった。
そんな訳で、二人は一緒に買物をしたり、名所を回ったりして楽しく過ごしていた。
夕方は恵の家で食事をする予定である。
夕飯の材料を買い、恵の家に向かっていると天気が崩れ始めてきた。
「何だか雨が降りそうね…。」
「そういえば、台風が近づいてるって天気予報で言ってたな…。天気が良かったからすっかり忘れてた」
しばらくすると、雨が降り出した。
台風が近づいているだけあって、かなり強い雨である。
「うわ〜!!降ってきちゃったね!!」
「早く行かないとびしょ濡れになるぞ!!」
二人は走って恵の家まで向かった。
走って行ったにもかかわらず、雨はとても強く、恵の家に着く頃には二人ともずぶ濡れになってしまった。
「はぁ〜。急いで来たけど、結局びしょ濡れになっちゃったね…。」
「あぁ…。すごい雨だったな…。」
恵は洗面所に行き、バスタオルを用意し、清麿に手渡した。

「それにしても、濡れたせいか何だか寒くなっちゃったね…。」
「濡れた服を乾かさないと風邪をひいてしまうな…。」
「そうね…。」
ふと、恵が何か閃いたような顔をする。
「清麿くん、一緒にお風呂入ろっか?」
「……えっ…!?」
急な恵の提案に清麿は戸惑う。
「あ…ほら、身体冷えちゃったし、服も乾かさなくちゃならないからその間にと思って…。」
恵も言った後で恥ずかしくなったのか、顔が赤くなっている。
「…どうかな?」
「……喜んで」
恵と一緒に風呂に入るのが嫌なはずがない。
「じゃ、お湯入れてくるね♪」
と、恵は風呂場に向かった。

それから30分ほどして。湯舟に湯が溜まった。
その間、清麿は着替えがなかったため、パンツ一丁の姿で毛布にくるまって身体を冷やさないようにしていた。
「ごめんね…。男の人用の服、家になくて…。」
「気にしなくて大丈夫だよ」
「そうそう、お風呂の用意が出来たから早速入りましょうか」
二人は脱衣所に向かった。
「私は服脱いじゃうから、先に入っててもらっていいかな?」
「あぁ、分かった」
そう言って清麿は風呂場の中に入る。
身体に湯をかけ、湯舟に漬かっていると恵が入ってきた。

「…お待たせ!!」
恵も身体に湯をかける。
清麿は恵の身体をついじっと見つめてしまう。
豊満な乳房、きゅっとくびれたウエスト、丸みを帯びたヒップ、すらりと伸びる脚…。
本当に素晴らしいプロポーションであると改めて実感する。
そんな恵の身体を見ていると、清麿のモノが反応してしまう。
(やばい…少し大きくなってきた…)
清麿がそんなことを考えていると、恵が湯舟の中に入ってきた。
そして、清麿の脚の間に割って入る。
「私も一緒に入るね♪」
「恵さん!!二人で入るには狭いよ…!!」
「いいの!!スキンシップよ!!」
そう言いながら清麿にもたれかかる。
「普段からさんざんスキンシップしてるような…」
恵と密着し、照れながらも清麿は恵を後ろからそっと抱きしめた。
「あ…」
後ろから優しく抱きしめられ、恵は幸せを噛み締める。
ふと、恵は腰に清麿のモノが当たっていることに気付いた。
(清麿くん、少し大きくなってる…。──そうだ!!)
一瞬、恵は小悪魔の笑みを浮かべる。
「ねぇ、背中の流しっこしようよ!!」
「あぁ。そろそろ身体を洗おうか…」
そう言って二人は湯舟を出る。
「じゃ、先に清麿くんを洗ってあげるね!!」
「うん。お願いします」
清麿は風呂場用の小さな椅子に腰掛ける。

恵はタオルにボディシャンプーを染み込ませ、泡を作っていった。
「じゃ、洗いまーす」
そう言って恵は清麿の背中を洗い始める。
丁寧に清麿の背中を洗いあげていく。
「ふぅ…背中はこんな感じね」
「ありがとう。じゃ、後は自分で…」
「ついでだから、前も洗ってあげるね♪」
「えっ…大丈夫だよ!!」
「いいから、遠慮しないで!!」
恵は無理矢理清麿に前を向かせる。
「じゃ、いくよ〜」
そうして恵は清麿の首筋と肩から洗い始める。
洗う位置がだんだん下に移っていく。
鎖骨の辺りを洗い、胸板に差し掛かる。
恵の手が乳首を掠めると、清麿の背筋に電流のような刺激が走る。
恵の手は胸板から腹、腹から脚に移る。
(う…くすぐったい…。)
これらの刺激で清麿のモノは大きさを増した。
そして最後に恵の手が清麿のモノに触れた。
「うわっ…!!恵さん…そこは…!!」
「ふふ…。大きくなってる。清麿くんのえっち♪」
「そんなこと言われても…」
「ここもちゃんと洗わなくちゃダメだよ」
恵は手に泡をたっぷりつけ、清麿のモノを優しく包み込む。
これで清麿のモノは完全に大きくなった。
「うぁ…くっ…」
「ちゃんと丁寧に洗わなくちゃね…」
そう言いながら竿の部分をこする。

恵は右手で竿の部分をこすりながら、左手で袋の部分を優しく揉む。
「…はっ…恵さん…気持ちいぃ…」
泡でぬるぬると滑る恵の指の感触に、清麿は恍惚の表情を浮かべている。
(やっぱり清麿くんって可愛いなぁ)
そんな清麿を見ると、ついいじめたくなってしまう。
恵はその豊満な乳房で清麿のモノを軽く挟んでみる。
「め…ぐみさん…。」
暖かくて柔らかい物に包まれ、清麿のモノに快感が走る。
「まだまだ、洗い足りないよね」
そう言うと恵は乳房に両手を添え、そのままぐりぐりと動かした。
「くあっ…!!はっ…あぁっ…」
清麿のモノは恵の乳房の柔らかさに包まれながら泡でぬるぬると刺激される。
「はっ…うっ…」
清麿は快感のあまり頭の中が真っ白になる。
さらに恵はそのまま清麿のモノを舐めた。
先端の部分をつんつんと舌で刺激し、カリの部分につつ、と舌を滑らせる。
「あぁっ…うぁ…」
乳房で挟まれながら舌で刺激され、清麿は限界を迎える。
「恵さん…うあぁぁ…!!」
清麿が欲望を射出する。
勢いよく射出された精液は、恵の顔や胸を汚した。
清麿はすっかり息が上がってしまっている。

「はぁ…はぁ…」
「ふぅ…。清麿くんも満足してくれたみたいだし、身体も綺麗になったし。そろそろ泡を流すわね。」
そう言って恵は清麿の身体に付いた泡を洗い流す。
清麿は快感の余韻に浸りながらも、また恵にしてやられたと感じていた。
(くそ〜…俺だって!!)
平静を取り戻した清麿は、恵を椅子に座らせた。
「今度は俺が洗う番だよ」
「あっ…じゃ、お願いね!!」
清麿もボディソープを泡立てたタオルを手にした。
(うわっ…肌すべすべだな…)
滑らかな恵の肌に触れながら清麿は恵の背中を洗っていく。
背中を洗うと前に手を回し、恵の胸を洗い始める。
「きゃっ!!ちょっ…清麿くん!?」
「俺もちゃんと恵さんの全身を洗ってあげるよ」
「ふあぁ…」
清麿はそのままタオルで恵の腹や脚を洗っていった。
恵の全身を洗い終えた後、清麿はタオルを離し恵の乳房を直接手でまさぐり始めた。
「あっ…」
「恵さん、疲れてるだろうからマッサージするよ…」
そうして恵の乳房に泡をつけながら揉みしだいていった。
「ふぁ…はっ…」
やはり泡のせいで清麿の手が滑らかに恵の乳房を滑っていく。
清麿は乳房を揉みつつ、すっかり固くなった恵の乳首を摘んだ。
「ひぁっ!!ふあぁ…!!」
「恵さんも大きくなってるよ…」

つんつんになった乳首をこりこりと指でこねる。
「やっ…あん…清麿く…」
恵の目は潤み、恨めしそうに清麿を見る。
そんな恵を尻目に、清麿は恵の秘部に手を伸ばした。割れ目に沿って指を滑らせる。
恵の秘部はしとどに濡れていた。
清麿は中指で恵の割れ目をくちゅくちゅと刺激し、恵の中に指を入れた。
「ふぁっ!!ああぁ…」
恵の中は熱く、指がとろけそうであった。
とろとろの秘部に二本目の指を滑り込ませた。
そのままゆっくりと中を掻き回すと、恵の身体が大きく震えた。
「ああぁぁっ…はぁっ…」
時折、清麿の指がクリトリスに触れると恵の喘ぎが大きくなった。
「あっ…ふあぁ!!だめっ…」
さらに、空いている片手で乳房を弄ぶ。
性感帯を刺激され、恵の声がだんだん切迫していった。
「はっ…あん…清麿く…わたし…あっ……!!ふあぁぁぁっ!!」
恵も絶頂を迎えてしまった。
恵は清麿にもたれ、はぁはぁと息を荒くしている。
清麿は先程一度射精したばかりであったが、恵の乱れた姿を見ているうちに再び下半身が熱くなってしまっていた。
「恵さん…俺、したくなってきた…」
清麿は息の整ってきた恵に囁いた。
「うん…。私も…」

恵も絶頂を迎えたばかりであったが、清麿と共に快感を分かち合いたいと思っていた。

風呂場の床は固く、背中を痛めてしまうかもということで、座りながらしようということになった。
まずは清麿が椅子に腰掛けた。
続いて、恵が清麿に向き合い、清麿のモノを掴み、自分の秘部に導く。
恵の秘部に清麿のモノが触れた瞬間、清麿はそのぬめりとした感触と暖かさに背筋をぞくりと震わせる。
「いくよ…」
そして、恵はゆっくりと腰を落としていった。
「んはっ…ふっ…」
恵の中にずぶずぶと清麿のモノが入っていく。
「はっ…うぅっ…」
恵の柔肉を掻き分けていく感触に清麿もつい喘ぎ声を漏らしてしまう。
恵は清麿のモノを全て収め、清麿の背中に腕を回す。
清麿も恵の背中に手を回し、二人は密着しあう。
清麿は恵に口づける。すると、恵は清麿の口内に舌を侵入させた。
「んっ…ふぁっ…」
二人の吐息がくぐもったものになる。
恵の中の襞が清麿のモノに絡み付いてくる。
そのため、清麿は腰を動かさなくても快感を得ることができた。
しかし、このままでは恵が物足りないであろうと思い、清麿は腰を少しづつ動かしていく。
「ひっ…やっ…あぁ…」
すると、恵が気持ち良さそうに喘ぎ出す。

「くっ…うぁ…」
清麿も自らのモノと恵の襞が擦れあう感触にさらなる快感を得る。
清麿はだんだん腰の動きを激しくしていった。
「やっ…あぁっ…はっ…んぁ…」
すると、恵の喘ぎも激しさを増した。
時折、清麿は腰を動かしながら恵に口づける。
清麿も恵も互いの唇と快感を求めあっていた。
しばらく腰を動かしていると、絶頂が近づいてきた。
すると、恵が清麿の耳元で囁いた。
「清麿くぅん…今日は大丈夫だから…中に出して…」
その言葉を聞き、清麿はラストスパートだと言わんばかりに恵を激しく突き上げる。
「ああぁぁん…!!はああぁ…いいのぉ…」
恵も絶頂が近いのか、喘ぎ声と締め付けが激しくなってきた。
「あん…清麿く…ふああぁー…っ!!」
先に恵が絶頂を迎えた。
その瞬間、恵の中が収縮し、清麿のモノを締め付けた。その快感が引き金となり、清麿も絶頂を迎える。
「恵さん…!!うああ…っ!!」清麿は恵の奥深くで射精した。
恵の中に暖かい物が広がっていく。
「あ…清麿くん…」
「恵さん…」
二人は抱きしめあったたままで絶頂の余韻に浸る。
清麿が恵から自らのモノを引き抜くと、恵の秘部から二人の混じり合った体液がとろりと流れ出した。


二人はひとまず落ち着いた後、再び湯舟につかり、身体を温め風呂を出た。
恵がテレビをつけるとニュースで台風情報が流れていた。
「うわぁ…強風と雨で交通機関が麻痺してるって…!!」
「もしかして今日は帰れないかな…?」
「じゃ、今日は泊まっていってね!!これじゃティオも帰ってこれないだろうから、清麿くんの家に泊まっていったほうがいいだろうし…」
「あぁ…。恵さんがいいなら…。」
「今日は一緒に寝ようね♪」
恵は目を輝かせている。

(もしかして、夜も……。)
夜、二人で一緒に寝たらまた歯止めが効かなくなる可能性は高い。
今夜は眠れないかもしれない─。そう考える清麿なのであった…。


〜おしまい〜

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