だいふく @432


今日もデートの最後に清麿と恵は互いの身体を求めあった。

事が終わり、二人はそのままベッドの中で寄り添いあう。
情事の後の気だるい雰囲気の中、恵が清麿に問い掛けた。
「清麿くん…」
「はい?」
「…何だか今日は胸ばかり触ってこなかった…?」
「うっ…。」
確かに今日、清麿は恵の乳房ばかりを執拗に責めていた。
揉みしだいたり、乳首を吸ったり甘噛みしたり、ぱふぱふしてみたり…。
「…やっぱり、男の人っておっぱいが好きなのね」
恵は自らの乳房を両手で寄せながら、改めて気付いた男性の本能に納得する。

「恵さんの胸って、何だか落ち着くんだよな…」
そう言いながらも清麿の頬が朱く染まった。
男性が女性の乳房を好むという事実も、改めて認識すると少し恥ずかしい。
そんな清麿を恵は微笑みながら見つめる。
「あと、母乳が出ないかな、なんて思って…。」
天才の清麿も、女性の身体のことについては疎いのだろうかと思い、恵は清麿に説明をする。
「母乳ね、は赤ちゃんが出来ないと出ないのよ!!」
「それは知ってるんだけど…」
「えっ!?知ってるのにどうして…?」
しばしの沈黙の後、清麿が口を開く。
「メグ○ルクが出てこないかと思って…」


「…………」
「…………」

「……清麿くん…寒いよ…」
「………ゴメンナサイ」


〜おしまい…〜

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