名無しさん@ピンキー @739


魔界の森の奥、人気のない木々の間。
秋虫の羽鳴り、夜ミミズクのさえずりの中、月夜に浮かぶシルエット。
一人の少女が上体を起こして体をゆすっている。よく見ると、ただ一人で
座っているのではない。誰かもう一人の上にまたがっているのだった。

「あっ、あっ、あっ、ダメ、もうイクっ、またイカされちゃうぅっ!」
せつなげなか細い叫びとともに背中がしなり、引き絞られた瞬間の弓のような形
で硬直する少女・・・コルルはその日5度目の絶頂を迎えてしまった。
一息で崩れ落ち、そのまま組み敷いた相方の胸板に頬をのせる。

「ああ、やっぱりすごい、素敵よ、ダニー・・・」
ハァハァとまだ息も荒いまま、ダニーの胸板の上で目を閉じ余韻に浸るコルル・・・
それとは対照的に、またがられているダニーの顔色は蒼白そのものだった・・・


「た、頼む、コルル、もう簡便してくれ・・・」息も絶え絶えに懇願するも、
「あら、ダニーなら大丈夫w やさしくて強くて、それに・・・こっちの方も
 素敵なんだものw」
「もうもたねぇよぉ〜;;」
「何言ってるのよ、ほら、元気出さないと。この森から出るのにも結構時間
 掛かるんだから。ね?」
「じゃ、じゃあ、今度こそ、帰るぞ? ホントだぞ?」
「うん。だから元気だして!」にっこりと微笑むコルル。
ああ、この笑顔に俺もやられたんだよなぁ、と幾分頬を赤らめながらも、
気恥ずかしくてコルルの顔を直視できないダニー。

「よし、じゃあ、ちょっと待っててくれ。ジオルク!」
ダニーの特性である肉体を回復・活性化する魔法でダニーの体が瞬く間に
生命力で満ち溢れる。そして、もちろん、あの場所も・・・

「あ、ああん!」
コルルの中で小さくなっていたものが再び怒張し、思わず喘がずにはいら
れないコルル。

「あぁん、やっぱり素敵。ねぇ、もう1回お願い・・・」
潤んだ上目遣いでおねだりするコルルに、嬉しいやら悲しいやら・・・

「さっきと同じパターンでもう6回目だよ!勘弁してくださぁい;;」
「だぁめ。まだこんなに元気じゃないw」

(助けてくれぇ、ガッシューッ!;;)
まだ魔界に帰ってきてはいないガッシュに心でヘルプを求めつつ、どうしようもない
ダニーの口からはやけくその叫びが出るのみだった。

「マァァァァァァァーー!」
後日、その森には森の妖精が住んでいるという噂が流れた・・・・・・
かどうかは定かではない・・・・・・




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