小市民 @115


どこだ・・・??」
周りは真っ暗で、自分は一人ぼっち。
後ろに気配を感じる。振り向くと、オレが一目ぼれをした少女だった。
下着姿で、そっとオレを抱きしめる。
そして、口付けをする。舌と舌が絡み合い、粘着質な音をたてる。
ガバッ
「クソッ、またあの夢か・・・・」
あの少女と出会って一ヶ月間、毎晩同じ夢を見た。
まぁ、今まで見ていたティオやパティに地の果てまで追いかけられる夢よりマシなのだが。
ウマゴンとか、シュナイダーとかいう馬が王になってから、だいぶ暇を持て余すようになった。
「また、あの丘に行くか・・・・・」
他に行く所も無いし、部屋に居てもすることなんてない。
それに・・・・・もしかたら、また会えるかもと、期待しているのだ。
そして丘には、少女の後ろ姿があった。

期待はしていたのだが、まさか本当に会うとは夢にも思わなかった。
「おい・・・・・・・・」
こちらを振り向くと、にっこりと微笑み、手招きをしてきた。
「この前は乱暴して、ごめんな。」
「いいの、気にしてないわ。それより、名前は?」
「???」
「この前、ガッシュに君と初めて会った時の事を話したら、ガッシュじゃないって・・・
 だから、また会って、話がしたかったから、たまに来てたの。」
「・・・・オレの名前はゼオン。お前はなんという?」
「私はコルル。よろしくね。」
不思議なことに、コルルには、なんでも話せた。
ティオとパティにガッシュと勘違いされ、追い回されてる事。
逆恨みでガッシュの記憶を奪った事。
ストレス性の、円形脱毛症に悩んでいること。
今まで生きていた中で、一番に信頼をよせていたデュフォーにも言えない事ですら・・・

「でも、逆恨みであいつの記憶を奪うなんて、酷い事したな・・・・」
「え?ガッシュは貴方に記憶を消されたことを恨んでいないと思うよ??」
「そうなのか??」
「うん。ガッシュは記憶喪失になったから、強くなれたのよ。
 弱虫だったガッシュが、あそこまで強くなったんだもの。」
当初は、あいつを苦しめるためだったのに、なんという事だろうか。
いまとなってはその方がいい。罪悪感などどこかへ消えてしまった。
ポツ ポツ
「雨だ・・・・」
「こりゃ、本降りになるな。ここから近いし、オレん家来るか??」
「うん。早く行こう!」
そうしている間にも、雨は本降りになり、
家に着くまでの約10分間でびしょ濡れになってしまった。


「ねぇ、お風呂借りていい??」
「別にいいけど・・・」
「ありがとう。」
そういうと、仕切戸を閉めて服を脱ぎ始める。
「服、洗濯機に入れるぞー。」
「あっ、お願い。」
仕切戸の隙間から手だけ出して、服をオレに渡す。
今、コルルの服を(下着も含め)俺が持っている!!
自分で言っといてなんだが、とても興奮している。
・・・・・匂いだけでも嗅ごうか・・・・・・
いや、何を考えているんだ!!これじゃ、まるでオレは変態オヤジじゃないか!!!
やましい考えを捨て、服を洗濯機に居れて、オレも着替えることにした。
三分程待っていたが、風呂から出る気配も無く、シャワーの音だけ聞こえる。


・・・・覗こうか・・・・・・
駄目だ、嫌われたらどうする。
でも、コルルの裸体を見れる最初の最後のチャンスかもしれない。
しかし・・・・・・・でも・・・・・・
妄想に煽られ、陰茎が勃起しながら悩み苦しむさまは、
文字通り『勃ち往生』と言った感じだ。
「バレなきゃいいか・・・・・」
その結論に忠実に従い、気付かれないように風呂場へ向かう。
仕切戸に手を掛けようとした時、仕切戸が開き、コルルが顔を出した。
「わっっ!!!!」
バレた!!!!!
驚きのあまり、無様にも尻餅をついてしまった。
「あの・・・・・大丈夫・・・??」
「だっ、大丈夫だ・・・・そっ、それより、何か用事があるんだろ?」
動揺を隠せない。
あまりに動揺しすぎて、融通のきかないワンパクな陰茎を隠すことすら忘れていた。

「私、代えの服持ってないから、君の服借りたいんだけど・・・・・・いいかな??」
「別に、構わないけど・・・」
コルルはオレの姿を見て、こう言った。
「一緒に入ろうか。」
コクリ
コルルの誘いから、オレが頷くまでの時間は0に近かった。
陰茎を直立させて、冗談を鵜呑みにしてしまうとは情けない。
「どうしたの?早く入ろ!」
本気だったのか?
確かに、覗こうとしていた自分の立場からすれば、おいしい話だ。
断る理由も無く、むしろ入らせてくださいという感じで、オレも風呂に入った。
「ねぇ、早速で悪いんだけど、背中洗ってくれる?」
「ああ・・・・・」
なぜ、コルルは異性のオレが居るのに全裸で居られるんだ??
もちろん、オレとしては嬉しいかぎりだが・・・・
ひょっとして、誘っているのか?
「もういいわ、次は君の番ね。」
「ん、ああ。」
前後逆になり、今度はコルルがオレの背中を洗い出す。
そんな訳無いな・・・
根拠の無い妄想をするのはやめよう・・・・


40分ほどで風呂から上がり、ヤクルトをベッドの上で飲んでいると、
「目、つぶって・・・・」
突然、隣でヤクルトを飲んでるコルルが言った
なんだろう・・・・
目をつぶると、唇に暖かいものが触れる。
それは、コルルの唇だと判断するのに、時間はかからなかった。
舌が入り、口に含んでいたヤクルトが溢れ出る。
手に持っていたヤクルトも、ベッドの上にこぼれ、
オレはコルルに押し倒される形になった。
「ん・・・・何を・・・・」
「お願い、私を抱いて・・・・」
「え・・・・・??」
抱く?
一緒に風呂に入るのとは訳がちがう。
だが、オレもコルルを抱きたい。
「いいのか??」
「うん・・・・」
その一言で、今までの自分とは、違う自分が出て来た感じがした。

コルルの服を脱がし、今度はオレが上になる。
そして、コリコリになっている乳首を軽く噛んでみる。
「あっ・・・・」
左の乳首を口で愛撫しながら、右の胸を摩るように揉む、
これを左右交互に繰り返す内に、コルルの秘所はじっとりと濡れていった。
「んあ・・・や・・・・・ん・・・」
コルルの腕が、自分の秘所へ行く。
「もしかして、こうして欲しいのか???」
その腕を払いのけ、彼女の秘所に指を入れる。
「はぁっ・・・!!!」
膣内をなめまわすように指を動かす。
愛液は溢れ、その勢いは止まらない。
「感じてるんだな。こんなに出てる・・・・」
指を抜いて、愛液を丹念になめ取る。
しかし、いくらなめ取っても後からどんどん溢れてきた。
「これじゃキリが無いな・・・・・」
再び指を差し込む。
今度は2本にした。
感じる部分を外さない様に集中して、かつ激しく指を動かす。
「ふうっ・・・あぁぁ、はんっ・・・・・ああぁっ!!!」
コルルの体が反り返る。
どうやら達したようだ
指についた愛液をなめとる。

「まだ、気持ちよくなるのは早いぞ。」
オレのモノを、コルルの膣に挿入する。
「あ・・・・あぁぁ・・・・ん・・・」
思えば、先程までの優しい少女は、
オレの前で、あられもない姿をして、喘いでいるのだ。
そんな事を考えていたら、体が言うことをきかなくなってしまった。
快感ではなく、この少女を、もっと汚したいという欲がでたのだ。
「動くぞ・・・・」
腰をゆっくり動かす。
ぬちゃ   くちゅ   ねちゃ
粘着質で、いやらしい音がする。
「んあぁぁ・・・・・もっ・・と・・・激しく・・・・してぇ・・・」
「・・・・・そうか。」
ニヤリと笑い、徐々に動かすスピードを速くする。
粘着質な音も、小刻みになってきた。
「ああ・・・私・・・もうダメ・・・やぁぁっ!!」
「オレも・・・・出るっ!!」
精液が、コルルの中へ注ぎ込まれる。
童貞喪失の余念に浸りながら、意識の無いコルルにこう呟いた。
「今夜は、帰さないぞ・・・・」


END

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